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滑瓢って漢字かな? [百鬼徒然箱]


今や「ぬらりひょん」と言えば
妖怪の総大将であり最強のヒール


「ぬらりひょん」をそこまで出世させたのは
なんと言っても水木御大の「ゲゲゲの鬼太郎」だ


実写版の映画「ゲゲゲの鬼太郎 千年呪い歌」では
ぬらりひょん役を名優緒形拳が演じて
そのイメージはさらに鮮明なものとなった
(この映画が緒形拳の遺作になったんだよなあ)


すっかりメジャーになった「ぬらりひょん」だが
出世する前はどうだったかと言うと
その名前のようにつかみどころのない
雑魚な妖怪だったようだ


いつの間にか家にあがり込んで
当り前のように茶を飲んでいたり
思いがけない所から急に出てきて
人の驚くのを喜んでいたり


ぬらりくらりと人をかわして
路地からひょんと現れる
まるで言葉遊びから生まれたような
人畜無害の妖怪だったらしい


江戸時代の作である佐脇嵩之の「百怪図巻」や
鳥山石燕の「画図百鬼夜行」には
後頭部が異様に膨らんだ老人姿の「ぬらりひょん」が描かれているが
解説文は書かれておらず伝承も確認されていない


そんな謎だらけの妖怪を現世に蘇らせたのは水木御大だ


姿形こそ佐脇嵩之や鳥山石燕の絵を下敷きにしてはいるが
濃厚なキャラを立ててその姿をありありと実体化したのは
水木御大のふくよかな想像力だ


描くことや書くことや語ることによって
妖怪は何度でも蘇る


描かれた時代や書かれた時代や語られた時代に
ふさわしい姿形で蘇る


どの解釈が正しいとか
どのイメージが合っているとか
そんなことはどうだっていいのかもしれない



***********



ぬらりひょん



つかみどころなんて
あったってしょうがない

そんなにやすやすと
つかまってやるものか

若い頃の苦労は
買わずに質に入れたし

長い物には
巻かれるふりして帯にした

どんなに虫が好かなくても
真っ正面から当たるなんて
青臭いドジは踏まない

風を知り尽くした柳のように
へらへらと言葉をかわしながら
いつまでもつき合ってやるぜ

今宵も
ぬらりんと
夜の街に這い出したら

宴の
ひょんな末席から
おやじギャグでも散布してみるか



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